2007年06月10日

他尊心を考える。

 自尊心を前回書かせてもらいましたので、今回は他尊心について考えてみたいと思います。
 
自分を尊いと思う気持ちが育てば、そこから他者を尊ぶ気持ちも育つと私は考えています。ただし、「自尊心=他尊心」ではなく、自尊心が土台となって築き上げるものと思っています。そのために、築き上げるための方法が必要となります。
 
では、他尊心をいかに育てるかということですが、私は心理学者でも臨床心理士でもないので、専門家的な立場というより、社会教育現場や児童養護施設現場、あるいはキャンプ・リーダー等の体験や経験から学びとった、実践家としての立場から述べさせていただきたいと思います。
 
現代社会は他者を尊重するための、社会的なシステムが破綻している状況だと私は考えています。例えは、良いことではありませんが、困窮状況の時には、自ずから生きる目的や価値観は定まってきます。それは、第二次世界大戦争が終結した日本で、全ての国民が貧しい状況にありました。その時代、まずは貧しさから脱却しようと全ての国民が考え、弱い者であれば力を合わせて生活をしました。私の家の近くにも、昭和長屋が小学生の頃まであり、それこそ長屋の生活をしている方々がいました。
 
しかし、経済的に物質的に恵まれるようになると、生きる目的や価値観が変化し、多様になりました。現在では、その限度を超え「価値の多様」ではなく、「価値の暴走」になってしまったと私は思います。「勝ち組」などの言葉にも、他者に対する敬意が伺われるどころか、その不在を感じてしまいます。この様な状況にあって、子どもが他者を尊ぶ気持ちが育つのでしょうか、私の答えは「NO!」です。
 
では、真剣に他尊心を少しでも育てたいと思うならば、同じ目的に向かい協力し合い、互いを大切だと思える環境を整える必要があります。手前みそですがその環境を与えられる手段として、キャンプが挙げられると私は確信しています。

 
キャンプには様々な優れたところがたくさんあり、その幾つかを紹介します。

○ 日常生活から離れ、非日常生活を送ることにより、新しい自分を発見することができる(「新しい自分の発見」)
○ 生活の中で目標や目的を設定しても、テレビやゲーム等のさまざま な誘惑があり、1つのことを継続し深く考えることができません。しかし、キャンプではさまざまな誘惑が無く、1つのことを深く考える時間があります(「思考の深化」)
○ 家から遠く離れたキャンプ場の生活では、時に忍耐や我慢といったことを強いられます。しかし、現代社会の子ども達になかなか教えられないこのことを、自然と学ぶことができます(「忍耐・我慢の育成」)
○ キャンプで初めて知り合った友達と、会話し、仲良くしていかなければキャンプ生活は辛いものになります。自分のコミュニケーション能力を最大限に発揮する必要があります。この際にキャンプ・リーダーが子どもの力量を測りアシストするのは当然です(「コミュニケーション能力の育成」)等です。

 
是非、一度はキャンプに参加してみて下さい。少しだけ人生が豊かになることと思います。

posted by 社会教育関係団体 夢職人 at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 子どもの育成に関する話
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